目の前で人がクルマに轢かれたならば

ある日、ある普通の日。

あなたは人気のない道を歩いていて。

目の前を人が一人だけ歩いていて。

その人が突然、クルマに

ドンッ、

と跳ね飛ばされて。

明らかに良くない形で血を流していて。

クルマは走り去ってしまっていて。

周りにはあなた以外誰もいなくて。

あなたは、いったいどうしますか?

あるいは、どうすべきですか?

目の前で人がクルマに轢かれたならば

よく仕事は「他者貢献でなければいけない」とか「ギブ」とか「恩送り」とか「顧客思考」とか、とにかく他者目線が重要と言われます。およそ商品やサービスというものは、購入者が金銭対価よりも価値があると認めたときに売れるので、相手目線があれば当然売れやすくなりますし、そもそもコミュニケーションにおいて相手目線がないとまともに連携できません。

他者目線とか、他者貢献というのは、仕事の必須項目だと言えます。

ですが、これは必須項目だとか、甘い話ではないんです。相手目線とか他者中心思考というものは。
やらなくても許される、そんな物では本来ありません。

よく「勉強してから」「資格をとってから」「成長してから」「経験してから」、あるいは「新人だから」「はじめてだから」「自分の仕事じゃないから」「これまでもなんとかなってたから」「自分には不利益がないし」などで、後回しをするケースがあります。

他人事、いつかやる、そんなことで他者貢献をしないで、自分中心になってしまうこと、あると思います。保守的ですが、これは人間の性質というものなので、仕方がないことではありますが。

他者貢献をしなくていい、後回しで良い、他の人がやってくれる・・・自分の割り当てられた仕事をするだけで、給金はもらえるので、多くの人は他者貢献を後回しにしていいと思ってしまいます。

自分には割り当てられた仕事が一杯ある。それをやるのに精一杯で、他者貢献なんてやってられないよ。新人の自分に全社のリードなんてできないよ。

そうなってしまいます。

ですが、目の前で人が轢かれているんです。

そうだったらどうですか?

自分とか他人とかそんななまっちょろいことじゃない

目の前で人が轢かれていたら、とっさに駆けだしてできる限りの事をするのが普通だと思います。救急車を連絡して、可能な限り応急処置をして。

それって他者目線がどうとか、自己中心的がどうとか、そんなレベルの話ではありません。それ以前の人間の善意の話、倫理の話です。

実際、事故の場面で冷静にそれが出来るかどうかはともかく、多くの人はその場面で適切に行動できる自分でありたいと、思っているはずです。

まして仕事であれば、あなたはいつも助けられる道具を持っているはずなのです。目の前でクルマに轢かれる人を見たとき、あなたは救急救命の心得があるはずです。

仕事は基本的に解決できる人のところに依頼されます。仕事において事故に遭遇したとき、あなたはただの通行人ではなく、救急救命士の資格者なのです。

救急救命士である、あなたは、目の前で人が轢かれたなら、すぐさま助けに向かうはずです。もっと本で勉強してからとか、もっと経験を積んでからとか、他の人が助けてくれるまで待つとか、そんな甘っちょろい話が出てくる余地はないはずです。

すぐさまできる限りの全力でもって、目の前で失われゆく命を救いにいくはずです(あるいは救いに行く自分でありたいと思っているはずです)。

当事者意識とは、目の前で人が轢かれている事に気づき、緊迫感をいかに持てるか

さて、仕事においては、実は周りの人はガンガン、クルマにひかれています。血を流して倒れていて、放っておくと取り返しのつかないことになります。

・・・と言ってもイメージつかないかも知れないですね。

ですが、経営者目線を想像してみれば分かるはずです。

経営者の判断が間違えば、従業員の給与を払えなくなります。経営者が対応すべき事を後回しにすればするだけ、会社にも従業員にも損害を与えます。経営者は、売上を上げる責任、給金を支払う責任、育成する責任、採用する責任、現場を動かす責任、給金で従業員とその家族の生活を守る責任、従業員の将来のキャリアに対する責任等を追っています。

そのどれもが従業員や顧客の人生や生活に責任を負っているのです。その判断の間違い、遅れが直接影響していきます。

ほんの少しの怠惰や、ほんの少しのミスで取り返しのつかないこともあり得ます。

自分の一挙一投足が、他人の命に関すること。差し迫った責任感と緊急性の中で仕事をしているのです。目の前で血を流して、自分しか助けられない状況で、眠たいこと言っている暇もなく、できる限りの全力を作っているのです。

経営者の場合は責任が多いので、分かりやすいですが、これはそれ以下の社員、新入社員含め一緒です。

目の前で血を流している人が多いことに気づけていますか?あなたが今そこで頑張らないと、不利益がおこってしまうと言うことに気づけていますか?

事故が目の前でおこって人が倒れているのに、誰かが助けてくれるだろう、そのうちなんとかなるだろう、そう思っていませんか。

課題への当事者意識といえば言葉は単純ですが、放っておくと誰かの命に関わる課題を解決できるために本当に一生懸命になっていますか?

他社中心とか自己中心とか。そんな甘い話ではないんです。

仕事への真摯さとは

仕事の向き合い方として
「血だらけの人を助けるために、できる限りのことを行うという緊迫感」を持っているでしょうか?言い換えれば、それは会社やチーム、顧客、そして自分自身に本当に責任を負っているか、と言うことに他なりません。

SGは小さい会社です。皆が経営者と同じ当事者意識をもって欲しいです。チームに対してチームリーダーと同じ緊迫感を持って欲しいです。顧客に対して顧客と同じように予算や期日、ビジネスリスクに対してそのひりつく肌感を同じように持って挑戦して欲しいです。そして自分自身に対しても、本当に自分の人生にコミットして行って欲しいと思います。

そうしたら必然的に他者中心になり、そして尽くす人間になり、責任のある人間になれると思うのです。

頭の中で相手のためから考えるなんて、そんな甘っちょろい話ではないんです。

今日もあなたの周りでは、血を流して倒れている人々がいます。あなたはまず本を読んで勉強しますか?それとも何もかもかなぐり捨てて助けに行きますか?

答えはもう決まっているはずです。

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