須貝 祐介

物流2024年問題

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3月も中旬になり、暖かくなってきたと思ったら、雪が降ったりと寒暖差が激しい日々が続いていますね。
季節の変わり目の体調管理には注意していきたいです。

さて、2024年の4月からトラック業界は、働き方改革関連法施行による時間外労働の上限規制が適用されます。
1日の拘束時間が現行制度では、最大16時間だったものが15時間へ、休憩時間も継続8時間以上から継続11時間を基本として、下限を9時間に設定。等 労働時間が制限されていきます。

トラックドライバーの労働時間が制限されることにより、起こる問題は以下があげられます。
①1日に運べる荷物の減少
②トラック事業者の売上減少
③ドライバー個人の収入の減少
④③伴って、ドライバー不足

その結果、2030年には輸送能力が30%以上不足すると言われています。

2024年問題を解決するためには、トラック事業者だけが改善をするのではなく、
荷主企業及び消費者個人も協力して解決していく必要があります。

荷主企業は、荷待ち時間や付帯業務などのドライバーの負担を減らすことの協力。
ITツール等のシステムの導入等があげられます。
(実際にドライバーの1日の勤務時間の3分の1ほどが運転以外で発生している付帯業務になります)

消費者個人としては、再配達とならないように、日時を指定し、指定した時間帯に滞在していること。
置き配や受取先の指定(コンビニや指定ロッカー等)をして不在時でも配達完了とできるようにしていくことが大切です。