清水 侑

ありふれた知識ではなく、誰かの価値ある行動や視点を学ぶ

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こんにちは。秋葉原の清水です。

「パフォーマンスを上げるためには、何を学ぶ対象にすればよいか」について書こうと思います。

我々は、日々の仕事で多くのこと学んでいると思います。
「もっと成長したい」という前向きなエネルギーはとても良いものですよね。

私も学んでいる一人ですが、学ぶ上で重要なのは「学ぶ対象は何か」ということだと思ってます。

結論から述べると、ありふれた知識ではなく、
誰かの価値ある行動や視点を学ぶ対象にするほうが効果が高いです。

ありふれた知識とは、従事する業務の基礎知識や、
うすーいビジネス書やネットに書かれた所謂「ビジネススキル」などです。

なぜ、これらの知識を学ぶ対象にしないほうが良いかというと、
決して役に立たないからではないんです。
むしろ、その分野で学ぶ初期は有効だったりします。

その理由は、誰でも簡単に手に入ったり、それぞれの個人の仕事に特化していなかったりするからです。
仮に、それらを学ぶことにエネルギーを注いでも、あまり周囲に差はつけられません。
しかも、いつでも手に入る知識なので、「今、ここで」学ぶ必要性は高くありません。

一方、誰かの価値ある行動や視点とは、仕事や日常生活で見かける、誰かの良い行動や物事の見方です。

これらは、それぞれのフィールドに特化したり、希少価値があったりします。
そのため、現実に役立ち、周囲と差をつける学びになります。

かつ、「誰か」が職場の先輩であれば、職場でしかその行動や視点を見れないので、
学ぶ機会を逃してしまうのはもったいないことになります。

例えば、私がSGに入社した頃にある凄腕の先輩と何回か一緒に面談に入ったのですが、
その先輩の面談での行動で気がついた点がありました。

その先輩は、面談ではいつもより「テンポよく、早口に、エネルギッシュ」なんです。

普通に考えると、相手に合わせたりゆっくりなほうが「良く話を聞いている面談」と思いがちじゃないですか。
でも、その先輩は相手の話を聴きながらも、むしろ相手をリードしています。

そこで、「なぜ、面談ではテンポよく、早口に、エネルギッシュなのか」を考えてみると、
いくつか理由が考えられました。

・(特に初回面談では一方的にこちらが話すので)テンポ良く早口に話すことで、
 相手の集中力を戸切らせない。人気Youtuberも早口の人が多く、動画で言葉の間をカットしている。

・人間は、淡々と話す人より、エネルギッシュな人に信頼を寄せる傾向がある。

・担当業務は情報量が多く複雑なため、ゆっくり話していたら間に合わない。

・顧客層は頭の回転が速い人が多いので、テンポの良い早口が好まれる。

それ以来、私も面談で「テンポよく、早口に、エネルギッシュ」に話すようにした結果、
面談後の感触が良く、受任率も上がったように感じます。

皆さんも、ぜひ誰かの価値ある行動や視点を学ぶ対象にしてみてください。

参考として、具体的なやり方の例を書きます。

①観察
「他の人と異なる行動は何か」、「他の人と異なる視点は何か」という視点で、
周囲の仕事ができる人を観察してみる。

②理解
それらが見つかったら、「なぜ、そうしているか」を考えてみる。

③実践
自分の仮説を作ったら、実践してみる。

④検証
実践の結果をもとに、何がうまくいったのか、何がうまくいかなかったのかを振り返り、
必要に応じて方法を調整する。

学習は能動的です。自ら学び、成長を実感するのは喜びになりますよね。
ぜひ、自分から学んでいきましょう。