東 周平

①全体最適に取り組んで

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東(アズマ)です。
 
SGでは「全体最適」が重視されています。
全体最適とは、物事の判断・行動をする際、適切な枠組み(「全体」)を考え、
その枠組みの中での最善を尽くすことです。
 
「全体」の取り方は、例えばSG全体のこともありますし、さらに広げてSGと顧客のこともありますし、
寧ろ縮めてSG内のあるチームのこともありますし、
ずっと大きな視点(日本社会全体、世界全体)のこともあります。
 
あるいは、時間的な幅を取ることもありますが、
その幅は案件全体なのか、1年なのか、10年なのか、……も、 取り方は様々です。
個人の最適、個々の案件での最適、短期的な最適……ではなく、
その時考えるべき適切な「全体」を定め、その全体での最適を考えることが全体最適です。
 
あるPJ(※)で私含めた3名の新人メンバー(古賀さん、本郷さん、私=東)を対象に、
研修が行われ、最初の1週間強で、全体最適をテーマに色々な取り組みをしました。
※PJとは、SG社内で行なわれるプロジェクトのことで、
 日頃の業務だけでは達成できない大きな成果を達成するのが目的です。
 
ここでは、取り組みを通しての学びを書き留めます。
 
今回のPJは、新人のレベルアップを目的としたもので、
PJの方々が、まずは我々3名に対象を絞って研修を実施しています。
 
学び1:「全体」の取り方が大事
「個別最適」であれば正解があることが多いですが、
全体最適の視点では唯一絶対の正解はなく、
そもそも何を「全体」として定めるかすら正解はないということです。
 
全体の取り方を考えるアプローチ方法の一つは、
 「可能な範囲/今考えるべき範囲を考える」ことです。
 
 例えば、常に世界全体での課題・改善策を考え、実行できる人はいないでしょう。
(居たら何某かの宗教が興ると思います)
 
身近な業務の範囲でも、SG全体の業績向上を常に意識する、というよりは、
まずは持っている1つ1つの案件について、チーム全体での業績向上・負担の減少を考える方が、
より明確にチーム業績の向上にコミットでき、結果的にSG全体の業績も一定向上するでしょう。
 
学び2:全体最適とは意思決定である
全体最適は、「何を全体として考えるのか」「その全体の中で、何をもって最適と考えるのか」
を決めていく行為で、常に正解があるわけではないです。
(寧ろ、ほとんど常に正解はない)
 
正解を探す作業、既にある解決策を適用する作業というより、もっとクリエイティブな行為です。
 
以降は、全体最適についてではなく、「目的に取り組み、周囲に発信する」上での学びです。
 
学び3:「なぜやっているのか」が大事
今回の取り組みでは、我々研修対象3人の内輪で盛り上がるのではなく、
周囲に積極的に発信し、アウトプットから学びを得ることも求められました。
 
冒頭に書いたように、全体最適はSGで重視されている考えで、
当たり前のように流通しているもの……と思っていましたが、
「そんなことにも『全体最適』が現れるとは思えない」というようなFBをもらうこともありました。
 
例えば、発信の一環として、 「朝オフィスを掃除する際、PCの配線周りも掃除するべきか」 という議題を
朝礼で出し、オフィスの全員で考えるということをしました。
 
その際に、「そんな小さなことを考えていて、どうして『全体最適』につながるのかわからない」というFBをもらいました。
 
発信をする際には、目的の共有がなされていないと、聞いた人間は発信を自分のこととして受け止められません。
 
今回の場合、「全体最適のレベルアップ」という目的を伝え、またそのために
・全体最適とは何か
・レベルアップして、どのような状態を目指すのか
・今回のタスク(朝礼での議題だしなど)は、どのように全体最適と関係があって、
 どのようにレベルアップにつながるのか
といった点について、一定の理解を得られていなければいけませんでした。