鈴木 徹司

受験とビジネスでの評価の違い

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受験では、ハイレベルな結果を残した経験を持ちながら、
ビジネスでは評価が上がらない、そんな人が多いように思います。
両者の違いを明確にしながら、ビジネスで評価を上げるヒントを考えたいと思います。

一つ目は、答えがあるか、ないか。
試験では、必ず答えがありますが、ビジネスでは答えがなかったり、不明確だったりします。
ビジネスでは、安易に答えにたどり着こうという方法は、間違っていることが多いですし、
自分なりの答えを出すのに、何年も考え続けないといけない場合さえあります。

2つ目は配点です。
ビジネスでは、10のミッションがあるとすると、
50点、20点、10点、5点、4点、3点、2点、2点、2点、2点
くらいの配点が一般的です。
試験では、各問10点ですから、とっつきやすい問題から解くことが重要ですが、
ビジネスでは、最も配点の高い50点の問題を解かないことには、高得点は望めません。
実際は、簡易な2点問題から手をつける人が多く、それを積み重ねても評価は低くなります。

3つ目は時間制限です。
ビジネスでは、時間は圧倒的に少なくなります。
すべての問題を解くというのは、物理的にムリです。
常に10問あっても、3問に手を付けられるかどうかです。
優先順位を間違えてしまうと、取り返す時間はありません。