清水 侑

アサーティブなコミュニケーション

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個人としても、周囲の仕事を見ても思いますが、
顧客や同僚(上司・部下含む)とは、アサーティブなコミュニケーションが大切です。

アサーティブなコミュニケーションとは、
相手の感情、立場、利害等を考慮しつつ、伝えるべきことを伝えるコミュニケーションです。

アサーティブなコミュニケーションができるようになると、
ストレスがたまりづらく、誤解や勘違いが少なくなります。
強引な相手に流されることもなく、むしろ人間関係は良好になります。
伝えるべきことは伝えられ、相手に必要な依頼ができるので、仕事が円滑に進みます。

個人的な経験を踏まえると、ポイントは下記です。

・相手の感情、立場、利害等を相手視点で考える。
・事実を客観的に描写する。
・「どう感じているか」「どうしたいか」等を感情的にならずに伝える。
・「自分がどう思われるか」等、自分中心に考えない。やるべきことをやる。
・伝えた結果、相手が動いてくれなくても気にしない。相手の行動は相手の問題。

しかも、アサーティブなコミュニケーションはプライベートでも役立ちます。
私事ですが、以前、電車のグリーン車内でちょっとしたトラブルになりかけた時のことです。
隣に座った「若い頃はヤンチャしていました」感満載の30代男性が、
こちら側のスペースに脚を大きく広げてきました。
狭いし、黙っているのも嫌なので、私も脚を広げ返したら、
「は?」「何?」といったやり取りのあと、一触触発の雰囲気に・・・!

最初は「仕方ない、やるか」とも考えましたが、
「いや、色んなとこに迷惑がかかるし、ケンカしてもつまらない」と冷静に考え直し、作戦変更。
気を取り直し、落ち着いて、相手の目を見て、
「兄さん、あなたも私も、ケンカしたいわけじゃないですよね。やめにしませんか」と言ったら、
相手は少し驚いた様子でしたが、すぐに「お、おう」とおさめてくれました。

電車を降りる時、窓側席の私は通路側席の相手の前を通らなくてはならないので、
一応、「何かあるかな~」と警戒しました。
しかし!意外にも、その人は自分から脚を引っ込めるだけでなく、会釈もしてくれました。
私も会釈して、なぜかコミュニケーションが交換されたみたいに終了(笑)

ちょっと極端な例かもしれないですが、プライベートや仕事といった区分に関係なく、
アサーティブなコミュニケーションの経験を重ねれば上手くなっていくし、
それで物事を解決していけば自信もついてきます。
できるところから、少し背伸びしてやってみるといいんじゃないかって思います。