磯谷 健悟

「普通」なんてものはない

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「普通」という言葉を思い浮かべて何を思いますか? まず自分勝手な結論を述べると、 私は「普通」という言葉が非常に嫌いです。

ネガティヴな話でもなんでもなくて、 大学生になってから時折感じていましたが、 社会人では尚更「普通」という概念なんてもう存在しないと 感じるようになったからです。

というのは、つい最近友人と少し言い合いになった際に、 「そんなもん普通だったらこうするでしょ?」 という言葉を投げられました。

そこで私はカチンときてしまいました。 なぜなら、その友人は言い合いの中で「普通」という言葉を使って、 自分の価値観を正当化させたいに過ぎないと考えているからです。

もう22年以上も全く異なる世界で生きてきて、 家庭も学校も地域も何もかも違う環境で育ち成長してきたのですから、 その人にとってのみんなが総じて思っているであろう「普通」は、 第三者からしたらとっくに「普通ではない」のです。

全ての人が違う環境で育ってきた独自の「普通」は、 自分とその周辺で長く一緒にいた人々の似通った「価値観」であり、 社会に出た上でその価値観が似ている人は もう簡単には出会えないだろうと思っています。

だからこそ、他人の「普通」、つまり独自で築き上げてきた価値観を、 全否定するのではなく最大限にリスペクトし、 お互いの価値観を擦り合わせた上でwin-winになるような 関係性を構築していきたいと改めて思うようになりました。

…あ、言い合いに関しては無事終息しました。 議題は「彼女がいるのに他の女性と食事に行くのは許容できるか」です。 なんともしょうもない議題ですね笑 でも久々に白熱したので、これはこれで楽しかったです。