鈴木 徹司

全体最適の例

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全体最適は、当社の基本概念の一つです。

個別の最適よりも、全体の最適を目指しましょうということですが、

具体的に伝えるのが難しい概念でもあります。

 
具体例を挙げて考えてみます。

3人(A、B、C)のメンバーが、企画、営業、事務のいずれかの一つの業務を引き受けるとします。

 
例えば、Aさん:企画 Bさん:営業 Cさん:事務となります。

 
ここでそれぞれ、得意不得意な業務があり、

各自は、それぞれの業務を下記のレベルで遂行できます。

Aさん 企画9 営業7 事務3

Bさん 企画5 営業9 事務7

Cさん 企画8 営業5 事務2

 
誰がどの業務を担当するのが、3人の合計パフォーマンスが最も高くなりますか?

 
Aさん「私は企画が得意なんで、企画でいいですか?」

自己最適の考え方です。
 
Aさん「Bさんは、営業では一番なんで、営業はBさんにしてもらいましょう。」

他人最適の考え方です。
 
Bさん「事務は、AさんもCさんも苦手なんで、私がやりますよ」

自己犠牲の考え方です。
 
いずれも、全体最適の考え方ではありません。

 
全体最適の発言は、

Aさん「私が営業、Bさんが事務、Cさんが企画をするのが一番いいんじゃない」

 
下記のような分担が最大効果の組み合わせになりますね。

Aさん 企画9 営業7 事務3

Bさん 企画5 営業9 事務7

Cさん 企画8 営業5 事務2