鈴木 徹司

年収格差

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鈴木です。

私がよく読んでいるPRESIDENTという雑誌にも

最近よく「格差」が取り上げられています。

「格差」が世襲されること、長期に渡って維持されること、固定化されることは、

大きな問題です。

夢や希望がなくなって、社会全体が停滞してしまいます。

転職を支援している仕事をしていますが、年収格差には大きな開きがあります。

300万円の人と1千万円の人を支援するときに、その格差に愕然とします。

低い年収に甘んじている人に多く見られるのが、

年収格差の主因が自分の置かれているポジション格差であるという誤解。

自分は大企業に勤めていないし、役職もないので、年収が低いと思っているケースです。

(原因) 中小企業で役職も低い
       ↓
(結果) 年収が低い

これも原因のひとつですが、本質的な原因ではありません。

なぜなら、原因を解決しても結果につながりにくいからです。

例えば、不相応な高い役職を得たとしても、結果はほとんどこうなります。

(原因) 不相応な高い役職を得た
       ↓
(結果) 職責を果たせず、離職または降格

それでは、本当の原因は何か?

それは、もちろん自分の能力です。

(原因) 自分の能力が低い
       ↓
      ポジションが低い
       ↓
(結果) 年収が低い

これであれば、

(原因) 自分の能力が高くなる
       ↓
     それに見合うポジションを得る
       ↓
(結果) 年収が高くなる

という因果関係が成立します。

能力格差こそ、年収格差の本当の原因です。

ほとんどの人が、そのことに気付きながら、あえて触れていない気がします。

ポジション格差であると言ったほうが、その人に原因がないように聞こえて、

ソフトで耳障りが良いからでしょう。

私は、その人を迷わせないように、正直に能力格差であると伝えています。

基礎的なビジネス能力を上げ、難しい仕事に取り組み、新しいノウハウを吸収していく。

その積み重ねの結果が年収のアップで、理由なく年収は上がりません。