鈴木 徹司

不満は言わない 聞かない 解消しない

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不満を言わないことは、周知されている教訓です。

自分にとって完璧に満足な状況であることはなく、

どこか不都合なことはあるものです。

そこに視点をおくことは、不幸の連鎖の始まりになります。

 

不満を聞かないことは、意外と重要です。

まず、聞いた人自身が大きな悪影響を受けます。

友人から相談を受けやすい人が危ないですが、

相談という形をとりながら、実質は不満をぶつけられるので、

知らず知らずに、聞いた人も不満体質になってしまいます。

また、その不満を受け止めてしまうことで、

不満を言う人は、その不満が的を得ていると感じてしまい、

不満の気持ちが固定化されてしまいます。

言う人にとっても、聞く人にとっても、いいことはありません。

メリットは、その場だけ共感してもらい、

少しスッキリしたように感じることだけでしょうか。

 

不満を解消しないことは、かなり強く意識しないとできません。

相手が不満を持っていることが分かると、それを解消したくなるのが人情です。

でも、そこはぐっと我慢する必要があります。

不満を解消してしまうと、不満を言った人に悪い成功体験が生まれます。

不満を言う→不満が解消される→また不満を見つけて言う→また解消される→…

常に不満体質で、被害妄想的な人になってしまいます。