鈴木 徹司

負け方

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子供を育てることで、自分が学ぶことがたくさんあります。

子供たちとの今の流行は「足し算カードゲーム」です。
5歳の下の娘は、顔を見るたびに「足し算、やろ!」としぶとく誘ってきます。

子供にとっても、勝負事は一大事です。
毎回、勝った、負けた、で大騒ぎしています。

このゲームを通して、教えているのは、「負け方」です。

少し前、「勝ち組」、「負け組」という言葉が流行りましたが、
実際の人生では、勝ちっぱなしの勝ち組も、負けっぱなしの負け組もありません。

みんな勝ったり、負けたりで、そのバランスが少しどちらかに傾いているという感じです。
どういう負け方をするのかは、その人の人生の豊かさに大きく影響しているように思っています。

勝つことに全力を尽くすこと。
それでも負けた時には、負けを潔く認めて、次に生かすこと。

この両立が難しい。

子供を見ていると、人間の本来の特性が見受けられます。

全力で頑張ったときには、負けを認められずに勝敗なしにもっていこうとする。
負けそうな勝負には、初めから参加しない。
とりあえず参加して、勝ちそうになってから本気になる。

きっと子供は皆負けず嫌いなんでしょう。
でも、それでは精神的に成長しにくくなります。

何かを成し遂げた人は、数え切れないくらいの失敗を繰り返し、
それをバネに成功しています。

先人の教えをヒントに、自ら学びながら、子供に教えています。