鈴木 徹司

社会復帰の手法

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鈴木です。
ひさしぶりの登場です。
東京オフィスの移転、家族の東京引越しとバタバタした日が続きました。
ようやく少し落ち着きそうです。

先日、心の疾患からの社会復帰をサポートしている方と話す機会がありました。
私自身にとっても興味深い課題なので、いろいろと突っ込んで伺いました。

社会復帰のポイントは、「そのままでいい」と伝えることだといいます。
そうして少しずつ慣らしていくそうです。
本人は、焦らずに仕事に慣れ、数年かけて復帰していくといいます。

一方、現在のビジネス現場では、日々革新を求められ、
常に新しいチャレンジをしていかなくてはなりません。

同じことを繰り返している企業は、あっという間に凋落していきます。
多かれ少なかれ「このままではダメだ」という危機感があります。

「そのままでいい」という復帰プログラムと
「このままではダメだ」という実際のビジネス現場には、正反対の価値観があります。

どちらが良いとか悪いとかではなく、両者にあまりに温度差がありすぎて、
「そのままでいい」という復帰アプローチが現実的な手法であるとは到底思えないのです。

順調に復帰が進んだとしても、どこかの段階で、
ビジネス現場の価値観に合わせていくことが必要になります。

そのときに、まったく違う価値観に変更を余儀なくされ、
これまでの価値観ではビジネス社会では通用しないことを知ることになります。

そもそも、当の本人は、一刻も早く何とかしようと全身全霊で打開を図ります。
それを周りが、「無理するな」「ゆっくりやれ」となだめすかします。

私には、その本人の本能的な危機感(周りには焦りにしか見えない)に、解決策があるように思います。

明快に言えないのがもどかしいですが、
当の本人の危機感を紛らわすのではなく、それをうまくサポートして、逆境を乗り切れる方法があるように思うのです。

考えが発展したら、また書きます。