小野 真矢

理髪店から見る商圏拡大、単価アップの重要性

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年末年始が落ち着き、1月7日(土)に行きつけの理髪店に行きました。

その際、今後の街の理髪店について興味深い話を聞きました。

 

まとめると下記の通りになります。

・店を開いたとき、地域の組合に18業者がいたが現在は10業者

・その10業者の中でも次の世代に引き継がれるのは1~2業者のみ

・現在、理容コースと美容コースの生徒割合は1対20くらいで理容師になりたがる人がいない

・上記、理由としては理髪店では稼げないと思われている

 

稼げないと思われている理由は下記の通りだそうです

・理髪店の利用客は仕事をしている男性が中心で来てくれるのが土日中心

・美容院であれば女性がメインなので、主婦層などを取り込み平日も稼働率が高い

・さらに、美容店であればイベントごとにパーマなどの美容メニューによって

 1~2万円の単価が期待できるが、男性向けの理髪店は単価が数千円に落ち着いてしまう。

 

上記を鑑みて美容師を選ぶ若い人が多いとのことです。

今後、町の床屋さんが少なくなると思うと寂しい限りです。

 

同時にお話を聞いていてマーケティングとしていい例だとも思いました。

 

まずは商圏について。

美容院は女性・男性共にお客さんが来ることで休日~平日も集客が狙える。

しかし、理容店は男性客中心で休日の稼働に収まりがち。

 

QOLによる単価アップについて。

美容関係はより美しくなり生活を向上させるというQOLにかかり単価が上がりやすいマーケット。

理髪業は男性が生活に必要なこととして利用するマーケットで単価が抑えられがち。

 

商圏の拡大、単価アップはどの業種でもよく聞かれることですが、

翻って弊社はどうだろうかとも思いました。

 

海外向けの事業やあらゆる許認可を請け負っているので商圏は広いと思います。

しかし、QOLによる高単価かといわれれば難しいかもしれません。

 

許認可等は必要であるから依頼する方が大半でしょう。

 

これを例えば外国人人材の受け入れから業績が上がった企業の情報を共有したりして、

企業の業績を上げる提案ができれば事業改善(=個人のQOL向上)という単価アップメニューになるかもしれません。

 

許認可等の業務を通してどうクライアントの業務、生活を向上させていくか、

という観点は忘れないようにしていきたいです。