橋本 真希

存在しないものに執着しない

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自分が考えたこと、誰かが発した言葉、
社会がつくった仕組みなどの中には、
実体の無いものが多く含まれています。

無いものを有ると思い込み、その虚像にしがみつくことで、
本来は取り合う必要が無い多くの迷いや悩みが生じ、
生きづらさや閉塞感につながっていきます。

多忙な日常生活から少しずつノイズを消していくと、心の中の波風が和らぎ、
普段は意識することが難しいその虚像と執着心が見えやすくなります。

ノイズの発生源、それを受け取る手段や経路、反応する心の動きを無くしていく。

テレビやラジオを消してみる。
スマホの電源を切ってみる。
使わないものを捨ててみる。
頭の中のひとりごとを受け流してみる。
何かへの期待を無くしてみる。

普段は気づかなかった五感や思考のはたらきに気づき始めたら、
自分の中身を整理する準備ができた合図かもしれません。
存在しないものに対する執着に気づき、一つずつ手放していくことができれば、
本当に求めていたものが段々と見えてくるのではないかと思います。