鈴木 徹司

大学時代の転機(1)

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鈴木です。

以前、子供時代の転機を書きました。

今日は、もうひとつの転機を紹介します。

私が21歳のときでした。

当時、名古屋大学の3回生で、バイオテクノロジーを学び、サークル活動で大学生活を満喫していました。

春に風邪を引いたのをキッカケに、入院することになりました。

病名は、慢性腎炎。

大学入学時に尿検査で引っかかっていましたが、それが悪化したものでした。

腎生検とその後のステロイド治療で夏休みに2ヶ月ほどの入院をしました。

自覚症状は全くないので、不思議な入院生活を送りました。

私の軽い気持ちとは裏腹に、主治医の見解は厳しいものでした。

「数年後には、人工透析になる可能性があります。」

「症状は良くなることはありません。」

「普通の仕事はできないので、座っていればいいだけの仕事を選びなさい。」

まさに、晴天の霹靂(へきれき)でした。

名古屋大学付属病院の屋上で、呆然とした時間を過ごし、

自分の人生がゆっくりと閉じていくのを感じました。

(つづく)