鈴木 徹司

「 お客様は神様 」は止めよう

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-お客様は神様-
そんな言葉が社会を蝕んでいると思います。

元々は顧客へのサービス精神を徹底するためのものですが、
それに悪ノリする顧客が増え、「俺は客だぞ」とばかりにふんぞり返っています。

何をもって、そんなに偉そうにしているのか、周りから見ると不思議ですが、
当の本人は、なぜか自分のほうが偉いと勘違いしていて、上から目線です。

背景にあるのは、お金を払うほうが立場が上、という考えでしょう。
まさに拝金主義。

たとえば、モノを買う行為は、現金と商品の交換です。

商品を売る人は、商品よりも現金に価値を感じ、
商品を買う人は、商品のほうに価値を感じているわけです。

ウインウインの関係で、どちらも得をする行為のはずです。

どちらも「ありがとう」と言って当然の行為に、どちらがエライとかはありません。

もちろん言うべきことは主張しなければなりませんが、あくまでお互い対等な関係です。