鈴木 徹司

ものづくり以外の産業をもっと育成するべきだ

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日本の産業構造は、モノづくりとその輸出に大きく依存しています。

私が子供の頃の30年前に、日本は原材料を輸入して、

完成品を輸出する加工貿易が産業の中心だと習ったことを覚えていますが、

今も基本的には同じ構造です。

輸出先である欧米の不況は、そのまま日本の不況となって、

輸出企業の業績も著しく悪化しています。

今回の雇用問題は、メーカーの削減された人員の受け皿となるべき業界がないことです。

居酒屋チェーンやタクシー会社が新規採用計画を発表して、明るい話題もありますが、

まだまだ十分ではないでしょう。

今回、ものづくりに依存した産業構造は、意外と脆いことが露呈しました。

介護業界、農業、林業、漁業などで、多くの人が働けるしくみを作ることも必要なのでしょう。