清水 侑

システムを変える

Print Friendly, PDF & Email

映画『RRR』が良すぎて二度も観てしまった清水です。
「そこそこ良い映画」はたくさんありますが、
「めちゃくちゃ良かった!やばい映画!」はほとんどありません。

さて、「システムを変える」という話をします。

<システムを変える>

”作業速度を努力で10%上げるのは大変だが、
仕組みを変えれば効率を50%上げるのはそれほど難しくない”

という言葉を昔どこかで聞いたような気がします。

例えば、あなたが今、書類を作成する作業に取り組んでいるとします。
すでに慣れた作業をしていると、10%のスピードアップは難しいものです。
しかし、作業のプロセスを見直すと、改善の余地が残されていることが多く、
50%もの効率向上が比較的簡単に達成できることがあります。

手を動かすスピードを上げるよりも、システムを変える方が成果が跳ね上がります。
ですから、システムを変えて成果を生むことを意識することが大切です。
仕事の順番を変えたり、無駄を省いたり、一石二鳥を狙ったりすることができます。

システムを変える人は、仕事のスピードが速くなります。
初めての仕事でも慣れた仕事でも、「この仕事のフローは先にする方がいい」とか、
「これとそれをまとめると早い!ラッキー!」ということを気軽に取り入れることで、
劇的な違いを生み出しています。
この文章を読んで、「自分の担当業務のシステムを見直そう!」と思ったなら、
ぜひシステムを変えてみてください。

今日は、さらにもう一つ重要な点を書こうと思います。

<システム変更の注意点>

システムを変更する際には、「どのシステム変更が最も効果的か」
ということを考慮することが重要です。

自分が担当している分野の「◯◯業の許認可/◯◯の補助金/◯◯のビザ」にこだわるのではなく、
広い範囲に影響を与える部分に着目してみてください。

例えば、Aさんが年間1,000万円の受注業務のシステムを変えて、
50%の受注増に成功し、1,500万円の受注になったとします。
これは500万円の価値を生み出したことになります。

一方で、Bさんは全社の売上に影響する「ウェブサイトの問い合わせ率」の
システムを根本的に変えますが、改善率はAさんの10分の1で、たった5%でした。

たった5%しか改善できなかったBさんは、
50%も改善したAさんに比べて価値を生んでいないでしょうか?

しかし、実際はウェブサイトからの総売上が5億円の場合、
このBさんの5%の改善により2,500万円の潜在的な価値が生まれます。
これはAさんが生み出した価値の5倍に相当します。

つまり、本当に成果を出したいのであれば、会社全体を俯瞰し、
「ここは非効率的だな」「あの業務はもっと効率的にできるはずだ」
といった箇所を見つけ、システムの変更を提案して実行していきましょう。