鈴木 徹司

採用基準

Print Friendly, PDF & Email

面接するなかで、「どんな人を採用しようと考えられていますか?」と採用基準を尋ねられることがあります。

これまでの職歴や退職理由を聞いたり、今後のビジョンを確認したりしますが、

これは、不審な点があったり、ビジョンがなかったりすれば見送るといういわば落選基準です。

問題が発見できなくても採用基準には届きません。

改めて考えてみると

採用基準=経営理念を達成できる人 です。

自分にしかできない仕事で社会を支えます。

社会の高い期待に応えます。

常に難題にチャレンジし続けます。

志ある人に雇用機会を提供します。

上記の4項目が経営理念です。

社員は、社会に役立つ人であることが求められます。

どう見抜くかというと、単純です。

これまでの人生で他人の役に立ってきたかということです。

学生であれ、社会人であれ、微力でも役立つことはたくさんあります。

他人の役に立ってきた満足感とプライドは、その人の醸し出す雰囲気に現れます。

これまでの人生で役立ってきていない人が、今後高い期待に応えるのは難しいでしょう。

もうひとつの採用基準は、その応募者が「入社後、幸せになるか」ということです。

応募者は、みな入社したいと思って面接を受けに来ている訳ですが、

採用してもその人ためにならないと感じることが多々あります。

(うちの会社は誰にとってもいい会社ではありません)

逆に、その人がイキイキ活躍している姿がイメージできるときは、採用です。

会社にとっても、間違いなくプラスになります。

会社と社員の関係は、中長期的にはウインウインの関係ですから、

社員にとって良いことは会社にとっても良いことです。