鈴木 徹司

「都合のいい会社」

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 世間一般で言われる 「いい会社」 は、

社員にとって 「都合のいい会社」 になってしまった。

 

休みが多い。

給料が標準より高い。

福利厚生が充実している。

無理な目標がない。

残業が少ない。

教育システムがしっかりしている。

離職率が低い。

 

まあ、世間にはサラリーマンが大多数なわけで、

そのマジョリティの視点が、一般的になるのは仕方がないことだとしても、

こんな会社を 「いい会社」 とは言わないで欲しい。

 

この 「いい会社」 は、それを求めて入社してきた社員たちに都合よく使われ、

内部から堕落して、やがて衰退していく。

とても 「いい会社」 とは言えない。

あくまで社員に 「都合のいい会社」 だ。

 

離職率を取ってみても、異常に低い会社は転落の道を歩んでいる。

採用時の選択ミスをずっと抱えているわけで、

人材の評価を適切にして、新陳代謝している会社に勝てる見込みはない。

 

採用面接の質問でも、こんな質問ばかり受ける。

「土日出勤はありますか?」

「育児休暇制度はありますか?」

「何時くらいに皆さん帰られてますか?」

まとめれば、自分にとって都合よく働けますか?っていうこと。

 

「頑張って働こう!」  「人の役に立ちたい」 なんて気持ちが先にない人を

採用するほうがどうかしている。

日本経済の低迷の原因は、こんなところにあるんだろうな。

 

「会社の役に立ってる」 って自信を持って言えない人は、

きっと 「都合のいい会社」 にぶら下がってるんだよ。

早く引っ張る側に回らなきゃね。