名取 正輝

食欲あったらまず大丈夫

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人生で一度だけ入院したことがあります。

学生時代に断食なるものに興味を持ち、知識もなく自己流でやってみたところ失敗して、急性胃腸炎による高熱で1週間ほど入院しました。

ちょうど、ベットが埋まっていたようで、唯一空きがあったのはご高齢者の方々が入院されている病棟でした。

目を覚ますと、そういう場所にいたという感じです。

まわりの患者さんはほとんぼが寝たきり状態という感じで、廊下に出ても誰とも会うことなく、病棟全体静まりかえっていました。

私は幸い、翌日には熱もすっかりも下がり、胃腸以外は通常の状態に戻りました。

ただし、内臓が機能するまでは一切の食事許されず、点滴と水だけ過ごす状態でした。

それでも、ほかの患者さんの食事時間はは当然あるわけです。

朝、昼、晩、決まった時間になると、各ベットに配膳されます。

すると今まで、微動だにしなかったような方々が一斉に、ムク!ムク!ムク!ムク!と起き上がり
結構な勢いで食べはじまるんです。

最初戸惑いましたが、「みなさん結構元気なんだ。あ、よかったよかった。」と少しホッとしました。

まあ、食事が終わるとまた、戻ってしまうんですが。。

ただ、私は食事時間のおいしそうなにおいと、カチャカチャと食べる音を聞きながら、ひたすら耐えるのみ。
これが一番きつかったですね。

この出来事があったからというわけでないですが、私は「食欲」を自分自身の体調を図る基準にしています。

しんどくてやばいなーってなったときでも、食欲があるときは、あ!そうでもないか。と思ってます。