「円周の長さ」と「角度」と「三角関数」の定義の順番の話
投稿日:2026年4月20日
東(アズマ)です。
ChatGPTが数学の話が出来るようになって来ました。
私も度々使っています。
さて、日本の数学教育では、以下の学習をします。
・小学校:円周の長さ(直径×円周率)、角度(度数法、°)
・中学校~高校(数ⅠかⅡ):三角関数、角度(弧度法、rad)
高校(数Ⅱか数Ⅲ):曲線の長さ(積分を使うやつ)
ざっくり言うと、
円周の長さ →角度(弧度法) → 三角関数 → 曲線の長さ(積分)
の順で学習をします。
ここで問題になってくるのが、「曲線の長さ(積分)として円周の長さを算出すると、結局循環論法になってないか?」ということです。
「(ある直径に対する)円周の長さ」を基に円周率や角度(弧度法)が定義され、
これを基に三角関数が定義され、
三角関数を基に「円周の長さ」を算出することになるからです。
じゃあ最初の「円周の長さ」はどこから出たのかと。
大学数学では、この循環論法を避けるために、通常、
まずは「三角関数」を(Taylor展開やら微分方程式の解やらとして)先に定義して、
これを基に「円周率」を定義して、
別な一般論で「曲線の長さ」を定義して、
これらを基に「円周の長さ」の算出が出来る……という論理構造になります。
(角度は、計量を入れて定義します)
ただ、よくよく考えてみれば、小学生から慣れ親しんだ「円周の長さ」「円周率」を軸に、
循環論法なしに定義をすることも、頑張れば出来そうだなと気付きます。
つまり、①「円周の長さ」が存在することを(一般論で)証明して、
②「円周率(=円周の長さ/直径)」が(円の取り方によらず)well-definedであることを証明して、
「角度(弧度法)」を「円周(及び円弧)の長さ」を基に定義して、
「三角関数」を「角度(弧度法)」を基に定義する……ということも、可能だろうなあと。
このあたりまで考えて、試しにChatGPTにこの流儀で三角関数の定義までやらせてみたら、
ちゃんと定義してもらうことが出来ました。
(むしろ、細かなところで、私の錯覚・誤った仮定も正してもらいました……)
パッと思いついたことをやってもらえるのは便利で良いですね。

