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倉庫管理主任者の業務②:倉庫管理業務の適正な運営の確保

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倉庫ごとに選任される倉庫管理主任者は、法令上、次に以下の業務を行うことが求められています。
 

①倉庫における火災の防止その他倉庫の施設の管理をすること

②倉庫管理業務の適正な運営の確保すること

③労働災害を防止すること

④現場従業員の研修を実施すること

この記事では「②倉庫管理業務の適正な運営の確保すること」について詳しく解説します。

②倉庫管理業務の適正な運営の確保に関すること

倉庫における保管、荷役業務の管理等、倉庫のソフト面から行われる管理業務一般を指すが、料金の設定や経営に関する業務等は含まれません。

善管義務保管貨物に対して、その品質や用途に応じて以下について最善の注意を払い、有効適切な保管上の管理を行う。
温度、換気、光線、電気、臭気、ゴミ、塵、汚れ、火、水、風、油、雷電、台風、高波、地震、虫、鼠、爆発物、引火性、浸食性、毒性、その他
貨物の守秘義務貨物について知り得た情報は他へは漏らしてはいけない。
倉庫内外の巡視倉庫の内外は常に巡視して、整理・整頓し、清潔にしておくとともに、特に火災、盗難、濡損、温湿度、漏出、変質、鼠害等に注意し、適切な処置を講じてその状況を記録しなければなりません。
・保管貨物の特性は作業員全員が理解しているか。
・変質した貨物はないか。(濡損、汚損、におい)
・荷造りのいたんだ貨物はないか。
・保管貨物にほこりが付着していないか。
・換気の状況は良いか。
・鼠害、虫害の恐れはないか。
・混蔵忌避貨物を一緒に保管していないか。
・危険物等の取扱いについて、注意事項が全員に周知されているか。
・軒下などの屋外に寄託貨物を保管していないか。
・パレット積貨物が傾いていないか。
・フレコンバッグの積み付け状態は安定しているか。
・パレットサポーター等は安全な状態で積まれているか。
・保管貨物に火災保険は付保されているか。
・保管貨物に賠償責任保険は付保されているか。
在庫数量管理・荷票等による現物在庫の管理をしているか。
・入庫伝票と現物との照合は適切に行われているか。
・出庫伝票と現物との照合は適切に行われているか。
・荷主不明の貨物が放置されていないか。
・事務所内の整理・整頓を心がけているか。
・各種帳票は適切にファイルされているか。
・パレット、台木、スキッドの点検はなされているか。
・パレット木屑、資材くずなどは片づけられているか。
・定期的に倉庫内の清掃を行っているか。
・不用パレットが庫内外に放置されていないか。
・倉庫周辺の清掃は実施されているか。
トランクルーム保管管理・顧客窓口は明確に決められているか。
・寄託荷主毎に個別に管理されているか。
・寄託貨物に変質が見られないか。
・施設の定温・定湿等の性能は適切に維持されているか。
・性能を維持するための空調機等は、定期的に点検が実施されているか。
・所在不明貨物の対策はとられているか。
・高額品の保管管理は万全か。
定温定湿倉庫保管管理・遮熱装置、防湿装置等を施してあるか。
・温湿度計は設置されているか。
・空調機等は適切に作動しているか。
・空調機等は定期的に点検されているか。
・温湿度のチェックは日々行っているか。
・温湿度管理表は記録し、保存しているか。
在庫証明の発行・在庫証明の発行ルールを整備する。
・在庫証明発行責任者を設置して発行業務全体の監理・監督を行わせる。
・在庫証明書の法的性格等について社内の周知徹底を図る。
・在庫証明の作成者、確認者を設置して、複数の目でチェックする。
・在庫証明のモデル様式を定め、証明する印鑑を定める。
・発行記録簿を作成し、発行済みの在庫証明書の控えを保存する。
その他・倉庫約款、料金表を店頭に掲示しているか。
・倉庫約款、料金表は最新のものになっているか。

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