【プロの視点】クール・ネット東京補助金、「契約日と工事日」のルールを知らないと損をする!
投稿日:2025年7月31日
補助金が不交付になる“落とし穴”とは?
東京都が実施する「住宅の高断熱化・太陽光発電等の導入促進に係る補助金」(通称:クール・ネット東京補助金)は、太陽光、蓄電池、高断熱窓・断熱材などの省エネ設備導入に対して助成を受けられる制度です。
しかし、申請時に多く見られる失敗例が、「契約日・工事日のルール」を知らない、ということ。
このルールを守らなかったために対象外となるケースもあります。
事前申込の前に契約・着工すると「対象外」に
この補助金制度では、申請者が事前申込完了前に、契約や工事を開始してはいけないというルールがあります。
- × 見積を取って、口頭で契約 →書面が無い場合は NG
- × 注文書に署名 → 事前申込前ならNG
- ○ 注文書・工事契約書は、事前申込後に交わすこと
この原則に反すると、たとえ工事内容が対象要件を満たしていても、一切補助金が支給されない可能性があります。
契約日ルールの例外もあります!
クールネット東京の本補助金申請では、
例年 特例期間 が設けられています。
令和7年度は 2025年4月1日 ~ 2025年6月30日 までに、
契約したものは、今からでも申請対象となる可能性があります!
「見積書」や「発注書」が契約とみなされることも
補助金事務局は、「事業者との取り決めの事実」がある書類をすべて精査します。
たとえば…
- 見積書に正確な金額、設置住所などの記載がある
- 注文書と請書はセットで提出する必要がある
- 簡易な見積書の場合は、別途「見積書内訳書」の提出が必要となる
申請機器に関連する契約が記載された見積書・契約書は全て準備しておくのが良いでしょう。
また、こうした書類が事前申込より前の日付で存在していると、それだけで「契約済み」と指摘が入るケースもあるのです。
工事業者や他の補助金申請とのスケジュール調整も必要
クールネット東京は全てオンラインでの申請なので、書類や必要情報が揃っている場合、
多くの場合、事前申込にかかる時間は少ないです。
ただし、
①事前申込完了まで、契約と工事はSTOPする必要があります。
こちらは言うまでもなく、契約や工事開始間際に申請する際は、かならずスケジュール調整が必要です。
②また他の補助金申請をしている場合、その補助金の確定通知書が必要です。
実績報告までに取得する必要があります。
国や他の自治体の制度と併用申請する際は、スムーズにそれらの確定通知書を取得する必要があります。
国や他の自治体の確定通知書が、実績報告時に間に合わないというケースも発生しているので、注意が必要です。
まとめ:スケジュールを間違えると全額自己負担に
補助金申請では、「あとから直せばOK」では済まされない書類が多くあります。
今回ご紹介したクールネット東京の申請では、契約日・着工日のルールは、取り返しがつかない致命的ミスになり得ます。
補助金を確実に活用するためには、申請前に制度のルールをしっかり把握し、事前の契約・発注行為を控えることが大前提です。
また、並行して、他の国や自治体とのスケジュールとの調整も必要となります。
弊社では、クールネット東京への申請は年間数百件以上の実績があり、
よくある落とし穴も把握して上で、申請の代行サポートをいたします。