清水 侑

羽田空港日航機炎上事故は二次災害

秋葉原支店の清水です。

昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。

年末年始に帰省した北海道では、羽田空港の日航機炎上事故に心を痛めました。
実際、私が乗った羽田空港行きの飛行機も1月5日に離陸が1時間遅れています。
この非常に痛ましくセンセーショナルな事故について、国交省が緊急対策方針を出すなど、
空港安全対策が注目されるのは当然のことだと思います。

しかし個人的には、「自然災害などによる二次災害をどうやって抑えるか」も重要に考えます。

今回の海保機は、能登半島地震被災地の新潟に救援物資を届ける途中での事故でした。
救助活動による二次災害は、救助者が一人でも動けなくなれば、
さらに多くの人々の被害を拡大させてしまいます。
日本は地震や台風などの自然災害が多い国なので、この問題は特に深刻です。

さらに、海保機のパイロットたちは年始の休み返上での出動、
通常とは異なる状況、緊急事態への焦りなど、ミスが起こりやすい状況にありました。

一方、羽田空港の管制側も通常の旅客機とは異なる運行に対応し、
災害救助の海保機運行といった例外的業務に慣れていなかった可能性があります。

「二次災害をどうやって抑えるか」という視点で考えれば、

航空機による物資運搬時の民間機との調整、トラックによる陸路での物資運搬の事故や、
救助活動中の事故(疲労によるヒューマンエラーを含む)の防止策も考慮する必要があります。
日本のように災害が多い国では、これらの議論がさらに重要になります。

個人的には、二次災害とは直接的には関連しないかもしれませんが、「ラストワンマイル問題」、
つまり救助物資が中間地点に集められた後、最終的に要救助者に届けられる難しさに注目しています。

今回の事故は、「通常では考えられない事故」とされています。
逆を言えば、「殆ど起こらないこと」と言えます。

「殆ど起こらないこと」に厳重な対策をするのも重要かもしれませんが、
「発生頻度がより高く、最終的被害が大きくなりやすく、克服できる」二次災害の防止に、
もっと目を向けるべきのような気がしています。

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