東 周平

全ての道はピアノに通ず

東(アズマ)です。

プライベートでピアノを弾いているのですが、
仕事をしていると「ピアノの演奏と似ているな」と思うポイントがあるので、
3つ紹介します。

①顧客(聴衆)は「頑張り」を評価しない
「この人は10年もこの曲を練習したのだな、すごい」と思うこと(言われること)はあっても、
「この人は10年もこの曲を練習したのだな、良い演奏だ!」とはならないです。

(「すごい」と感心することと、「良かった……」と感動することは、
 全く違うことです)

演奏を聞いて「良かった」と思うかどうかに、
その人がどれだけ練習をしていたのかは直接関係ありません。
(練習の結果、良くなった演奏を聞いて「良かった」と思うだけ)

また、
「たった3日の練習でこんなに弾けるのか、すごい」と思うこと(言われること)はあっても、
「たった3日の練習でこんなに弾けるのか、聴いて良かった!」とはならないです。
「たったこれだけの時間で」という情報は、
「その時間の割には、良く出来ている」程度の話です。

仕事でも、「これだけ頑張ったのだから……」「これしか時間がなかったから……」というのは、
何も関係ありませんね。

②自己評価には意味がない
自分で「良く弾けた!」と思っても、聴衆の心に響かないなら意味はありません。
逆に、「色々反省点のある演奏だった……」と思っても、
聴衆は良いと思ってくれるかもしれません。(滅多にないと思いますが)

アマチュアで自分のためだけに弾く分には、
自分の思う良し悪しだけで突き進むのも良いかもしれませんが、
プロでお金をもらうなら、そうはいかないでしょう。
(あくまで聴衆の評価が伴った上で、自分の最も良いと思うものを提供するでしょう)

仕事の場合、全員が顧客(や自分の会社)からお金をもらって働いている「プロ」なので、
顧客(や自分の会社)からの評価にこそ意味があります。

※仕事の場合、直接給料をもらっている以上、
 自分の会社からの評価が大事とわかります。
 ピアノの場合も、プロは聴衆から直接お金をもらうのではなく、
 演奏会等の主催者・コーディネーターからお金をもらっている(ことが多いと思う)ので、
 もしかすると聴衆以外からの評価も大事なのかもしれませんね。
 (私はアマチュアなので、よくわかりませんが……)

③顧客(聴衆)の前では自信をもって振舞わなければいけない
人前で演奏するからには、
ステージに上がってからステージを降りるまで、
自信をもって(少なくとも自信があるように振舞って)いないといけません。

反省や修正・練習はステージの外でやるものです。
(プロでもアマでも)

間違っても、弾き終わった後などに、「いやぁ色々ミスしちゃったなあ……」などと
照れ笑いなどしてはいけません。

少なくとも私は、人の演奏を聞いた後にその素振りをされると、
(じゃあもっと練習してきなさいよ)と思います。

アマチュアでは、こうした仕草をする人が一定数います。

プロでは流石にそんな人居ないな、と長年思っていたのですが、
2021年のショパンコンクールの演奏を見ていた際、
まさにステージ上で「いやぁダメだったなぁ……」という素振りをする演奏者が居たので、
びっくりしました。
(当然というべきか、その演奏の審査の際に、その方は落選していました)

仕事でも、「いやぁすみません……」という態度の担当者と
一緒に業務を進めるのは、頼りないですし、
「この人にお金払って業務してるのか……」と思われてしまいます。
 
……ここまで書いたように、ピアノと仕事には色々な共通点があります。
これは恐らく、ピアノや仕事に限った話ではなくて、
何をしていても、大事なことは同じだからだと思います。

自分の興味のあること・やっていることを軸に掘り下げていくと、
他のことにも繋がっていくため、是非やってみてください。

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