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トラック運送事業において受委託点呼(共同点呼)制度が導入されます

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 トラック運送事業者には乗務開始前と乗務終了後に、それぞれ運転者に対し「点呼」することが義務づけられています。(下記参考)


しかしこの「点呼」が深夜・早朝時間帯になる場合が多く、運行管理者等の確保が大きな負担となっているのが現状です。


これを鑑みて、国交省より「トラック運送事業における受委託点呼(共同点呼)制度の導入が発表されました。


この制度の活用により、例えば流通業務団地等トラック運送事業者が多く集まる地区において、従来進められてきた共同輸配送等とあわせての実施等トラック運送事業の共同化を通じた経営環境の改善が期待されています。


ただし、この制度を活用するには受託者・委託者間で契約を締結し国交省から許可を受ける必要があります。


また、許可を受けるためには、 

①受託営業所は、Gマーク営業所
②委託営業所は、Gマーク営業所又は過去3年間に重大事故を惹起せず、かつ、点呼実施違反に係る行政処分を受けていない営業所

等の「要件」があります。

 

この制度は平成25年11月1日から施行され、施行日以降、受託営業所を管轄する運輸支局を経由して地方運輸局に申請することになります。

受託者・委託者間で締結する契約の「モデル契約書」を国交省が公開する予定である等、今後この制度の動向をチェックする必要がありそうです。
 

<参考> 点呼とは

乗務前において、運行管理者等が、運転者からの報告、顔色等の観察、アルコール検知器の使用等により、酒気帯びの有無、健康状態、事業用自動車の状態等を確認するとともに、安全確保のため必要な指示を与えるもの。
乗務後等の点呼も含め、省令に規定が設けられている。