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【コラム】化粧品業界のM&A

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(更新:2021年1月)

 

化粧品事業のM&A」についてお話しします

 
化粧品事業の「許可取得」については、弊社専門ページをご参考いただければと思いますが、今日はここで、化粧品事業のM&Aについてお話しをしたいと思います。
 

化粧品業界におけるM&A動向

近年は「低価格」で「質の良い」化粧品が求められており、化粧品以外の業界から参入する企業も多くなっているため、特に競争が激しい業界と言えます。

また、日本国内にとどまらず海外への進出を考えている企業も多く、海外化粧品企業の買収も活発に行われています。
 
化粧品事業にも「化粧品許可が必要な事業」と「そうでない事業」があり、化粧品許可が必要な事業については、譲渡企業から買収企業への許認可の承継はできません。そのため、化粧品事業へ新規参入する買収企業は新規で許可を取得する必要があります
 
許認可がかかわるM&Aはいろいろな問題が起こりがちです。
売り手側、買い手側のそれぞれの視点から、メリット、デメリット、注意点などをまとめてみました。

「売り手側」から見たM&A

●メリット

・売却益でメイン事業を更に発展させることができる。
・従業員の雇用や提携先との関係を守ることができる。 
 
●デメリット
・従業員の勤務内容や待遇が良くなるとは限らず、不満が出る可能性がある。
 
●注意点
・化粧品許可が必要な業務については、許可廃止後も流通している商品について、発生する義務がある可能性がある。

「買い手側」から見たM&A

●メリット

・新規許可取得でネックになりやすい「人的要件」を確保しやすい。
・人材やノウハウなど、すぐに事業を行うことができる体制がある。
 
●デメリット
・既存の従業員と買収された企業の従業員の待遇について考慮する必要がある。
 
●注意点
・化粧品許可が必要な事業については、会社としての許可及び商品1つ1つの手続きも承継できないため、手続きが必要となる。
以上、いかがだったでしょうか。
これからも有益な情報を発信してまいります!