就労ビザ取得で優遇されるIT資格試験
投稿日:2025年8月4日
背景
日本では、外国人エンジニアの増加が進んでいます。技術者不足を補い、AIやデータサイエンスなど新技術分野での人材需要が高まっている背景があります。その中で、特定のIT資格を持つ外国人エンジニアは、就労ビザの取得が優遇される仕組みがあります。
外国人エンジニアが日本で働くために必要な主なビザは以下の2種類です:
- 技術・人文知識・国際業務ビザ
- エンジニア関連の学歴や10年以上の実務経験が必要。
- 高度専門職ビザ
- 高度な専門知識や技術を持つ人材向けで、ポイント制評価が適用されます。
通常、就労ビザ取得には学歴や実務経験が求められますが、特定のIT資格を持っている場合はこれらの条件が免除されることがあります。学歴が不足している場合でも、資格があれば申請がスムーズになる可能性があります。
特例の対象となる試験・資格
1. 日本国内での試験
- 情報処理安全確保支援士試験
情報処理の促進に関する法律(昭和四十五年法律第九十号)に基づき経済産業大臣が実施。 - 情報処理技術者試験
以下の試験が含まれます:- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- システム監査技術者試験
- 応用情報技術者試験
- 基本情報技術者試験
- 情報セキュリティマネジメント試験
- 通商産業大臣または経済産業大臣が実施した情報処理技術者試験
- 第一種情報処理技術者認定試験
- 第二種情報処理技術者認定試験
- 第一種情報処理技術者試験
- 第二種情報処理技術者試験
- 特種情報処理技術者試験
- 情報処理システム監査技術者試験
- オンライン情報処理技術者試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- システム運用管理エンジニア試験
- プロダクションエンジニア試験
- データベーススペシャリスト試験
- マイコン応用システムエンジニア試験
- システムアナリスト試験
- システム監査技術者試験
- アプリケーションエンジニア試験
- プロジェクトマネージャ試験
- 上級システムアドミニストレータ試験
- ソフトウェア開発技術者試験
- テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験
- テクニカルエンジニア(データベース)試験
- テクニカルエンジニア(システム管理)試験
- テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)試験
- テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験
- 情報セキュリティアドミニストレータ試験
- 情報セキュリティスペシャリスト試験
2. 海外での試験
以下の国々で実施される試験も特例の対象です:
- 中国
- 系統分析師(システム・アナリスト)
- 信息系統項目管理師(インフォメーション・システム・プロジェクト・マネージャ)
- 系統架構設計師(システム・アーキテクト)
- 軟件設計師(ソフトウェア設計エンジニア)
- 網絡工程師(ネットワーク・エンジニア)
- 数据庫系統工程師(データベース・システム・エンジニア)
- 程序員(プログラマ)
- 系統分析員(システム・アナリスト)
- 高級程序員(ソフトウェア・エンジニア)
- 系統分析師(システム・アナリスト)
- 軟件設計師(ソフトウェア設計エンジニア)
- 網絡工程師(ネットワーク・エンジニア)
- 数据庫系統工程師(データベース・システム・エンジニア)
- 程序員(プログラマ)
- フィリピン
- 基本情報技術者(ファンダメンタル・インフォメーション・テクノロジー・エンジニア)試験
- 応用情報技術者(アプライド・インフォメーション・テクノロジー・エンジニア)試験
- 過去に実施された基本情報技術者試験
- ベトナム
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- ソフトウェア開発技術者試験
- ミャンマー
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- 台湾
- 軟体設計専業人員(ソフトウェア設計エンジニア)試験
- 網路通訊専業人員(ネットワーク・コミュニケーション)試験
- 資訊安全管理専業人員(情報セキュリティ管理)試験
- マレーシア
- 基本情報技術者試験
- タイ
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- モンゴル
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- バングラデシュ
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- シンガポール
- サーティファイド・IT・プロジェクト・マネージャ(CITPM)
- 韓国
- 情報処理技師(Engineer Information Processing)
- 情報処理産業技師(Industrial Engineer Information Processing)
特例のメリット
これらの試験や資格を取得している外国人は、在留資格の取得が容易になります。特に、以下の点でメリットがあります:
・IT分野での専門性が評価され、日本企業での就労がスムーズになる。
・学歴や実務経験に関する条件が緩和される。
日本国内外で実施される情報処理技術に関する試験や資格を取得することで、日本での働きやすさが向上します。これから日本でキャリアを築きたい方は、該当する試験や資格の取得を検討してみてください。
(ミン)