行政書士には「登録制度」があります
投稿日：2025年4月25日
行政書士と聞くと、「役所に出す書類をつくってくれる人」くらいのイメージで終わってしまう方も多いかもしれません。
実は、行政書士は法律に基づいた登録制度によって、信頼性がしっかり守られている資格です。
1．行政書士の「登録」ってどんな仕組み？
行政書士は、ただ「資格を持っている」だけでは業務を行うことができません。
日本全国の行政書士は、日本行政書士会連合会（略して“日行連”）が管理する「行政書士名簿」に登録されることで、はじめて行政書士として正式に活動できます。
住所や事務所名などが名簿に載り、登録が完了すると「行政書士証票」が交付されます。
なぜ登録制度があるの？
公共性・信頼性の確保
行政書士は、会社の設立や許認可など「公的な手続き」に深く関わるため、公的機関が「この人はきちんとした知識や責任感がある」と確認できる仕組みが必要です。
業務の透明性
どこに事務所を構えているのか、どんな資格を持っているのかが明確になることで、利用者も安心して依頼できます。
2．登録が取り消される場合もある？
いったん登録を受けたらずっと安泰…というわけではありません。
何らかの理由で登録が取り消されたり、抹消されたりするケースも法律上で定められています。
たとえば、不正な手段で登録していたことが判明したときや、行政書士としての信用や品位を著しく害する行為があった場合などは、登録を取り消す処分が下されます。
引退や事務所移転の場合は？
廃業
行政書士をやめたい場合には、本人が届出をして登録を抹消してもらいます。
変更
住所や事務所の場所が変わったら、登録内容を「変更登録」するのが原則です
3．「特定行政書士」という制度もあるんです
最近は、「特定行政書士」という言葉も耳にするようになりました。
これは、一定の研修を修了した行政書士が日行連の審査を経て「特定行政書士」として名簿に“付記”を受ける制度です。
付記を受けることで、行政不服申立手続の代理など、より広範な業務ができるようになるメリットがあります。
もし「行政書士」に依頼したいときは？
行政書士に仕事をお願いするときには、「行政書士証票」や名刺にある登録番号をチェックしてみてください。
登録されている方なら、その番号をもとに事務所がどこにあるか、いつ登録されたかなどを確認できます。
これは利用者の安心につながる大きなポイントです。
また、正式に登録している行政書士だからこそ、許認可の申請や各種契約書・議事録の作成など、法令に基づいたサポートを受けることができます。
弊社では
各種許認可・補助金に関するご相談・申請支援
外国人在留資格（ビザ）申請や行政手続き支援 …など
幅広い業務に取り組んでおります。ご質問があればお気軽にお問い合せください。
（著者：徐）
