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関節の可動域制限

上下肢の機能障害というのは、自賠責保険の後遺障害についていえば、
関節の動きが悪くなった状態のことを言います。
 
関節の動き(可動域といいます)が怪我をしていない側の手・足の関節の可動域と比べて、
どれだけ制限されているかによって、障害の等級が決められることになっています。
 
交通事故による上下肢の怪我の後に後遺障害の認定を巡って争いが生じるのも、
この障害が最も多いと言われています。
上下肢の機能障害に対して、後遺障害として認定されるためのルールはとてもシンプルです。
 
まず、日本整形外科学会および日本リハビリテーション医学会により決定された
『関節可動域表示ならびに測定法』に基づく測定法で、
怪我をした側の関節と怪我をしていない健康な側の関節の可動域を計測します。
 
この計測は患者さんが自分の意思と力で関節を動かして計測する値(自動値)と
病院の先生が患者さんの関節を動かして計測する値(他動値)の2つを計測します。
 
自動値は患者さんが力を入れなければ数値はいくらでも操作することができるため、
後遺障害の認定にあたって着目する数値は基本的に他動値となります。
 
次にこの計測値を怪我をしていない健康な側の関節と比較します。
その結果、1/2以下に制限されている場合は著しい機能障害として第10級が認定され、
3/4以下に制限されている場合は単なる機能障害として第12級が認定されます。
 
また、関節としての体をなしていない場合(関節が完全に強直してしまい全く動かない場合や神経が切れてしまい、
腕や足に力が入らずブラブラになってしまった状態)は「関節の用を廃したもの」として、第8級が認定されます。
 
機能障害は後遺障害診断書に次のような記載のされ方をします。
この例は左膝の機能障害ですが、
右膝の可動域(130度+50度=180度)と比較して左膝は(70度-20度=50度)1/2以下に制限されています。
 
よって、この状態が交通事故によって生じたものと判断されれば、著しい機能障害として第10級が認定されます。
 
 
関節名 運動の種類 他動 自動
屈曲 130 70 130 70
伸展 50 -20 50 -20

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