私の中の私とあなた。あなたの中の私。主客を入れ替えることが仕事の精髄

こんにちは。

経営企画部の中山です。

自分というものを考えたとき、そこには客体化できる自分とそうでない自分がいて、そうでない自分を見つけたのがデカルトであって、ハイデガーはそれを実存、Daseinと呼び、そして客体化できる自分、すなわち外延化した自分は風土の影響を受けるといったのは和辻哲郎でした。

まぁ有り体に言って、自分の中には、自分と、そしてあなたがいるのですね。

そして、同様に、あなたの中にも、自分を見てしまうのが、人間の愚かなところでしょうか。我々はあたかも「あなたの思っているリンゴ」と「私が思っているリンゴ」が同じように感じてしまいますが、それは決定的に異なります。あなたのリンゴはもしかしたら青いかも知れないし、黄色いかも知れない。少なくとも完全に私の同じものではあり得ない。それを指摘したのがウィトゲンシュタインの言語ゲームですね。そして、同じリンゴを見ていると思ってしまう、これはカントの言う超越論的誤謬なのでしょう。他人の頭の中を自分の頭で考えてしまう。それはさけ得ない、人間の本質的な過ちなのです。

まぁ有り体に言えば、相手を自分の論理で考えてしまうのです。人というものは。

そして仕事の精髄とは、私で考えるのではなく、あなた、で考えることだと思うのです。

私は10社ほどいろいろな仕事を体験してきました。正直どれも成果は出なかったなぁと思っています。しかしその中で得た唯一の、重要な気づきは。

「自分が作りたいものを売るのではない。顧客が欲しいものを作るのだ」

というマーケティングの神髄です。

最初は何度も自分中心でプロダクトやサービスを考え失敗しを繰り返すうちに、この神髄にたどり着きました。自分が作りたいもの、なんていうものの価値が今はもう思い出すことが出来ません。

そして最近気がついてきたのは

「私が欲しいものを求めるのではなく、あなたが欲しいものを一緒に考える」

ことがマネジメントや営業の神髄なのだ、ということです。

たやすく我々は、命じる人と従う人、営業をする人と営業を受ける人、雇う人と雇われる人というように、対立的な構造に入ってしまいます。

これはどちらも私を主張するからです。それは特にあなたの中の私に向かってアクションを取ってしまうからです。

こんなに良い仕組みを作ったんだ、きっと理解してくれるだろう。あなたは。

こんなに一生懸命働いているんだ、きっと尊重してくれるだろう。あなたは。

こんなに一生懸命説明しているのだから、検討してくれるだろう。あなたは。

これは全部目線が自分にあります。相手の中にある私がきっと自分を尊重してくれるだろう、なんて思っている。

そんなことは起こりません。

こういう二項対立の中で考えるのではなく、仕事は成果を出すことだけが重要です。ただそこにHappyを創出するだけです。それ以外の何者も必要ありません。

だから人を動かすとき、マネジメントでも営業でも、ただ相手に寄り添えば良いのです。相手の中に勝手に自分を見て、自分の論理を押しつけ、期待するのではなく。

相手の論理に徹底的に寄り添うのです。

私が買って欲しいから、あなたの問題を解決するへ。

私が従って欲しいから、あなたを良い場所に一緒に行くへ。

この商品にはこんなメリットがあるんです!

ウチはこんなに速いんです!

この仕組みはこんなに効果があるんだ!

ではなく、
〇○でお困りはないですか
どういったスピード感をご期待ですか?
現状の問題は何だろうか?そのためにはこの方法はどうだろうか。

マーケティングの神髄は、主客を入れ替えること。

リードも営業も人を動かすことは主客を入れ替えること。

そして人生においても、自己優先から他己優先に入れ替えること。それが神髄なのだと思うのです。

それはきっと私の中の私とあなたにも同じ事。

くだらない実存だのなんだの自分自身などではなく、この社会にいる等身大の自分、私の中のあなたこそ大事にしていかなくてはならないんですよね。私の中のあなたは、まったくつまらない等身大の人間ですが、それを真っ向から直視して、認めて、明日を生きていく。まぁそういうことが大事なのだと思うのです。

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