入札

入札制度について

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入札制度とは

入札制度とは、発注者(発注行政省庁、地方公共団体、各種法人・団体)が、発注する調達物について契約希望者に応札させ、調達先を選定する手続きです。

入札による調達物の発注金額は年間約20兆円にも上ると言われており、一大市場を形成しています。

入札に参加するためには、まず入札参加資格を取得しなければなりません。

発注者は、法令により、一般競争入札に参加する者に必要な資格を定めます。

入札参加希望者は、入札参加資格登録審査申請を発注者ごとに行わなければなりません

 

なお、公共工事の発注者が指名競争入札を行う場合は、あらかじめ指名競争入札に参加する者に必要な資格(等級)を定め、その等級に該当する者のうちから指名しなければならないとされています。

つまり指名競争入札では「大企業しか落札できない」ということがなく、中小企業でも参入する余地が十分にあるのです。

入札参加資格登録

入札参加資格登録とは、発注者(発注行政省庁、地方公共団体、各種法人・団体)が 工事や物品・役務の発注等にあたり、あらかじめ審査を行なって、受注するにふさわしい業者等を選定し、入札参加資格者名簿に登録する手続きです。

入札参加のメリットとデメリット

メリット

販売戦略上市場の拡大
販売コストの減少(プロモーション・リベート・キックバックがかからない)
発注者が公共団体等なので支払い遅延がない
値下げや無償サービスの要求がない
公共入札に入っている企業とアピールできるので、自社イメージが上がる
発注者の入札案件が多いので、安定的に商機を増やすことができる
最低制限価格が決まっている事が多いので、価格競争に巻き込まれにくい
高い営利率が見込める案件がある

デメリット 

一定の価格競争のため、場合によれば採算が合わない場合もある
談合に巻き込まれる場合がある(犯罪ですので、参加しないでください)
参加資格審査申請の手続きに手間取る場合がある