古田 晶稔

理想・目標・実現

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名古屋支店の古田です。
先日、名古屋支店で行われた研修の中で、当社代表から以下のような話がありました。
 
顧客と会社、どちらかに寄り過ぎることなく、全体最適で考動しよう。
一頃流行っていたWin-Winという言葉がありますが、
Win-Winと一言で括っても、どれくらいのWinで均衡を取るのかという問題があります。
双方が100%のWinになるWin-Winが目指すべき理想形と言えると思いますが、
双方のメリットがすべての事項において一致することは基本的にはないため、
双方を100%のWinにすることは実際にはかなり困難だと思います。

そこでビジネスとしては、双方が少しずつ妥協し、
お互いに高いパーセンテージのWinを取れるような形の着地を目指すことになります。
このバランス感覚の良さがビジネスマンとしての良さと言っても過言でないかもしれません。
顧客と会社、どちらかに寄り過ぎることなく、全体最適で考動することが、
このバランス感覚を鍛えることになり、
目指すべき形に着地させるために大切なことでもあると思います。
 
顧客のWin が100%になるように、
できるだけ要望を聞きたいという気持ちはもちろんありますが、
当社も慈善団体ではありませんから、
会社の維持・事業の拡大のために収益を上げていかなければならないため、
それには限度があります。
ただ、サービスを提供する側としては、
顧客のWin が100%になるように努力はすべきだと思います。
 
夢のような理想ばかり見ていても仕方ないという意見も耳にしますが、
反対に、現実的な目標ばかり見るのも決して正しいとは言えない気がします。
今は理想でも、いつかは目標に、そして実現できるよう、
理想・目標の両方を常に意識し、
実現までのプロセス全体を描くのが良いのではないかと思います。